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IPAとCFMT取得記(2017.01.19)

 
理学療法士の松本です。東日本震災後より、更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。
今回は当院理学療法士のほとんどが採用しているIPA(Institute of Physical Art)テクニックの紹介と、
その認定資格であるCFMT(Certificated Functional Manual Therapist)の取得までの報告を行いたいと思います。
2008年より始まった私のアメリカへの技術留学は、2009年末に修了を迎えようとしてました。1年半ほどの行程
ではありましたが、予定の技術コースを修了し、帰国する予定でした。しかし、帰国もほど近い10月に私はその後の
理学療法技術に大きな影響を与える治療技術と出会うことになりました。知人を通し、私はアメリカのセラピストで
あるBrent Yamashita氏の治療を見学させていただく機会を得ました。そこでの治療光景は、当時の13年ほどの
キャリアの中で見たこともない技術であり、哲学と結果でした。腰痛の患者がこんなにもすっきりする光景や、
その場で筋力に安定が生まれる瞬間はあまりにも衝撃的で、その時『留学はこれが始まりなんだ』と強く感じました。
私はBrent氏に彼が施行している治療について、いろいろな問いかけをしました。そして彼がIPAというアメリカに
存在する理学療法の卒後教育システムの組織に属し、創設者であるGregg Johnson氏の技術を学んだ認定セラピスト
CFMTであることを知りました。
私は帰国後、この興奮を当院の理学療法士・院長に伝えました。私自身がこの技術を取得するための学びを継続したい
こと。どうしてもまだ日本で知られていないこの理学療法技術を日本で紹介したいこと。当院の理学療法にこの技術と
哲学を採用すること。そして、私は創設者Gregg JohnsonとVicky Johnsonに会いに行く決心をしました。
GreggとVickyは私をFamilyとして迎え入れてくれました。熱意だけで会いに行った結果ですが、我々はIPA Japanとして
正式に認めていただくこととなりました。
IPAについて少し紹介します.IPAは1978年にGregg JohnsonとVicky Johnsonによって発足されたAPTA(アメリカ理学療法士
協会)認定組織であり、FMT(Functional Manual Therapist)を育成してます。このテクニックでは、人の身体機能を
構造(Mechanical)・神経筋(neuro-muscular)・運動制御(Motor-control)に分け、このいずれかの機能が欠如すると障害が
発生すると考えます。一つの例では、腰痛の症例があったとします。身体機能に硬さが認められれば構造障害、
筋機能低下による身体の不安定性から痛みが発生していれば神経筋機能障害、またそれらの機能が備わっていても、
物の持ち方・座り方・歩き方・ボールの投げ方・ゴルフのスイング・・・など、動作の感覚が効率的であるかどうか、
この要素を運動制御とします。これらを統合することがIPAの目指す効率的な身体機能の獲得です。現在、当院では
主にこのIPAの考え方を中心とした理学療法を施行しております。
IPAとの出会いから7年が経ちました。32時間程度のコースを8回。渡米6回、残りは日本で修了し、いよいよ本年8月に
CFMTのテストを受験しました。筆記と実技いずれも3.5時間のテストで、アメリカ人28名、我々日本人4名
(いずれも当院理学療法士)が受験しました。ちなみにIPAにとっても日本からの受験者は初めてであり、今後のIPAの
治療が日本で伝承されるという意味でも、重要な機会であったと思います。この1年間、私にとっては久しぶりの
受験勉強であり、眠い目をこすっての深夜の勉強はなかなか厳しく、前例なきテスト故、自分のレベルを図り兼ねる
日々に大分ストレスがたまりました。今回の試験は試験前の事前講習も含め、一週間の行程で休みもなく、
ただただ技術と向き合う毎日でした。結果は実技、筆記いずれの科目も合格することができました。
他の3人も、あとわずかのところで合格できませんでしたが、近い将来CFMTを取得できる目途はたちました。
合格は本当にうれしいですし、ほっとしてます。結果には満足していますが、これから少しでも患者様に還元できるよう
努力することが重要と考えます。まだまだ終わることはありませんが、これからも精進して人の身体に真摯に向き
合っていきたいと思います。同じ日に4歳の娘が水泳のテストに合格したので一緒にお祝いしました。
最後に10日間のお休みにご迷惑をおかけしたにも関わらず、応援していただいた担当の患者様方、院長、スタッフ、
家族に深謝いたします。ありがとうございました。
 
 
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